IoTプラットフォーム「Interpolation Platform」を日本、海外で提供開始
2018.05.31
独自のIoTプラットフォーム「Interpolation Platform」を開発、日本をはじめ米国、欧州、東南アジアで2018年6月15日より提供開始します。
Interpolation Platformは、LPWAネットワークの管理ツール「NOCXX(ノックス)」、データの可視化ツール「VIZIXX(ビジックス)」と複数のクラウドを同時に管理する「STACXX(スタックス)」の3ツールで構成されています。NOCXXは昨年の11月にサービスを始めており、今回「VIZIXX」と「STACXX」を新たに加え、一気通貫のIoTプラットフォームとしてサービスを開始することになりました。Interpolation Platformを利用いただくことで、IoTサービスをより柔軟で使いやすいものへ変えていきます。
■「Interpolation Platform」
1.概要
欧州は約10年という年月を経て、工業や社会インフラにおいては約90%がIoT化されている現状があります。弊社はその欧州の蓄積されたノウハウと実績を吸収し、あるべきIoTの世界は、より柔軟で、ライトに、そして容易に使いやすくしていくことが重要と考え、独自のプラットフォームを開発しました。
世界ではプロ向けのプラットフォームは存在していますが、IoTの本質的なユーザー向けが存在しないため、操作性・価格帯・API連携・セグメントで差別化を重視し、センシングからレポーティングまでをワンストップで提供できるプラットフォームとなっています。
2.特徴
●開発者向けではなく、本質的な運用担当者・ユーザー企業向け
●シンプルなデザイン性かつ操作性を重視したUI/UX
●開発やコーディング一切無し
●ワンストップでの提供
●多種のCMSとの連携
●取り組みしやすい価格設定
3.システムの流れ
① センサーによってセンシングしたデータは、各通信プロトコルのゲートウェイを通じて送信。
② データは、デバイス管理ツール「NOCXX」で管理・制御。
③ 可視化ツール「VIZIXX」は、NOCXXと連携しており、データをグラフ化するなど可視化できるフォーマットに変換。
④ ストレージ管理ツール「STACXX」は、センシングされたデータの仕向け先である複数クラウドを同時管理。
■「Interpolation Platform」構成ツールの概要
1)「NOCXX」
LPWAネットワークを構築するのに必要なゲートウェイやセンサーをWEBインターフェイスから簡単な操作で登録・削除でき、 監視やオン/オフの切り替えなどが可能で運用に欠かせないツール。 現在は先行してLoRaWANの通信プロトコルに準拠しており、LoRaWANゲートウェイと用途に応じたセンサー・アプリケーションを用意・設置し「NOCXX」に登録するだけで、 お客様独自のLoRaWANを使ったプライベートIoTネットワークとサービスの構築が可能となります。
今秋を目処に、LTE-MやNB-IoT、Sigfoxなど通信プロトコルに捉われ図、IoT通信の管理が可能となります。
「NOCXX」にはAPIが用意されており、 サービス提供者が各自のアプリケーションから「NOCXX」のすべての機能をコントロールできるようにもなっていますので、利用者は複数のアプリケーションを立ち上げ管理・運用する煩わしさがなくなります。
・提供プラン
サービスの開発・テスト時に検証用として3か月無料で使える「フリープラン」をはじめ、サービスの規模に応じて「ビジネス」「エンタープライズ」を用意しています。
・サービス申込方法
「NOCXXサービスサイト(https://www.nocxx.com)」より必要情報をご登録いただくだけでプランに合わせた「NOCXX」機能が利用可能となり、瞬時にお客様独自のサービス構築が可能。
2)「VIZIXX」
「NOCXX」とシステム連携するデータの可視化ツールで、利用者は無償でセンサーデータを可視化できるサービス。ユーザー・インターフェイスや操作性を重視した効率的なツールで、各グラフのほかに数字ディスプレイや地図データの表示も可能です。
「VIZIXX」は、あくまでもデータの必要性や傾向を判断する初期判断ツールとなるため、「VIZIXX」は各アプリケーションに接続してビジネス運用いただく流れになります。各アプリケーションについては、弊社では物流、環境、ヘルスケア、インフラなどをご用意しており、順次対応可能なカテゴリー別アプリケーションをご用意していきます。
3)「STACXX」
弊社が独自で開発・構築したマルチ・クラウド管理ソリューション。IoTのデータストレージは一つのクラウドで完結するものではなく、データの性質から複数のクラウドにストレージすることが一般的なため、複数のクラウドを管理する煩わしさがあります。
「STACXX」では、常時、複数クラウトの機能・価格などをモニタリングしながら、一つのコンソールから管理できる仕組みを構築しています。AZURE、AWS、OVHなど順次パブリッククラウドサービスに接続していきます。
今後はsigfoxやM-Bus、 LTE-M、NB-IoTなどプロトコルにも対応し、 様々なIoT通信の管理が可能なツールとして全世界へサービス提供の範囲を拡大していきます。